「鏡の視点」とは

鏡リュウジが何を感じ、何を思考しているか。気楽なものからレクチャー的要素もからめた雑文コーナー。海外のアカデミズムの世界で占星術を扱う論文などの紹介も積極的にしていく予定です。

国際占星術デー

みなさん、「国際占星術デー」(International Astrology Day)ってご存知でしょうか。

これは1993年にアメリカの大きな占星術団体AFAN(Association of Astrological Networking )によって提唱されたもので、毎年、太陽が占星術上の牡羊座に入る春分の日を、「占星術の日」にしていこうという運動です。このことについては携帯サイト「鏡リュウジ占星術」内「星レシピ」でも書きましたが、改めて。

それは子供の日だとかバレンタインデーがあるのと同じように、世界中でいろんな人が占星術を愛でる祝日があってもいいんじゃないか、ということではじまったのです。

国際占星術デーIADが提唱されたころ、ぼくは頻繁にアメリカの占星術の学会には顔を出していましたから、そのことはずっと頭の片隅にありました。当時はずいぶん盛り上がっていたなあ。

現在、この運動が世界でどんなふうに展開されているのか、ぼくは詳しくはウォッチしきれてはいないのですが、それでも、AFANでは今年も春分の日に大会をするようですし、ネットの上ではここ数年もあちこちでさまざまな催し物が開催されているようです。

自分から旗を振って、何かの「運動」を始めることはぼくには本来、性に合わないところがあるので、これまであまり積極的ではなかったのですが、先ごろ、ある占いスクールの新年会でふとしたことから思い出して、この動きのことをお話ししたところ、同席していたたくさんの占星術家たちが関心を示してくれました。

この動きの一番いいところは、どこかが中心になって「主宰」するというようなものではないということでしょう。
ひな祭りを誰が「主宰」しますか? 「お月見」をだれが「主導」します?

もちろん、雛あられを売るとか、観月のコンサートや舞台が開催されるといった経済活動はあるでしょうけれど、それらすべてをどこか一つが「仕切る」ことはないでしょう? まあ、そこまでいかなくとも「キャンドルナイト」的なものかもしれませんね。

志に賛同した人が、それぞれのスケールで、それぞれの創意工夫でいろいろなことをやっていく。これはその占星術版だといえるでしょう。そんなグラスルーツ的な動きは、SNSやネットが発達した今こそ、やりやすいのかもしれないと思っています。

占星術を、あるいは星を愛するみなさん、ぜひ春分の日(今年は3月20日)を占星術の日だと心のどこかにとめておいていただいて、楽しんでいただけるといいなあと思っています。アメリカのように学会のようなことができるといいのですが、それはまあ、今後のこととしてもいろんなアイデアが浮かびます。

思いつくままにあげてみると、
●星占い、占星術、星好きな仲間同士で集まって食事をしたり、お茶をする。
●占星術の勉強会をする。
●信頼できる占星術家のところにいってホロスコープを見てもらう。
●占星術サイトで自分の星を細かくチェックする(もちろん、ぼくのサイトがお勧めですよ!)。
●趣味で占星術をやっている人は、希望者のホロスコープを作ってあげる。
●星座の神話の本を大切な人にプレゼントする。
●星座モチーフのグッズを買う。
●プロの占星術家の方は、特別ディスカウントなどしてみる。
●プロの方は、チャリティに参加する。
●ツイッターなどで「今日は星占いの日」なんてつぶやく。
●みんなで星を観に行く。
●プラネタリウムに行く。
●宇宙に関する科学番組(たとえば「コスミック・フロント」とか)を見る。
などなど。

特別な事は何もありません。1年に1度、星が大好きな人たちがみんなで楽しめるチャンスがあればいいなあ、ということです。

ぼくは今年は今のところ特別なことは考えていませんが、星好きな人と一緒に過ごして、いろいろな情報交換をしようかな。ツイッターなんかでも報告していきたいと思います。

東京アストロロジー・スクール
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