鏡の視点
井筒俊彦と「占い」
またまた素晴らしい本を頂いてしまいました。井筒俊彦 英文著作コレクションから『東洋哲学の構造 エラノス会議講演集』(慶応技術大学出版局)2019です。イスラーム哲学研究で知られた伝説的な学者、井筒俊彦への評価は最近ますますたかまって…
マギー ハイド著 『クリスチャン・アストロロジー』評
今年2018年の日本の占星術業界最大のニュースといえば、ウイリアム・リリーの 『クリスチャンアストロロジー』が邦訳出版されたことではないでしょうか。17世紀のこの本は、すでにご紹介したように事実上、英語で書かれた最初の占星術教本であり、また…
伝統を変容する
ブライアン・クラークさんは、世界のトップアストロロジャーの一人です。その深い心理学的な洞察と広い神話の知識は、多くの学習者たちの導きの光となっています。今回、僕はメルボルンで開催されたオーストラリア占星術連盟の国際会議にスピーカーとして…
心理学的ホラリー(サイコロジカル・ホラリー)
占星術といっても1枚岩ではありません。ホロスコープの計算は同じ方法をとっていてもその解釈の方法は人によってさまざま。いろいろなアプローチがあります。そのアプローチは、大きくいうと「現代占星術」と「伝統的占星術」の二つに分類することができ…
英国の占星術家マギー・ハイド氏の寄稿文「自由意志の占星術」2
未来に何が起ころうとも、未来についてどんなシンボルを見ようとも、その未来が実現する形態や方法は無限にあるのです。決まった、限定された可能性で自分たちを束縛すると、シンボリズムという「ゲーム」への参加方法を誤っていることになります。カ…
英国の占星術家マギー・ハイド氏の寄稿文「自由意志の占星術」1
英国を代表する占星術家のひとり、マギー・ハイド氏より以下の文章を頂きました。マギーさんといえば、英国の占星術団体「カンパニー・オブ・アストロロジャーズ」の創設者のひとりであり、ユング研究者にして実践的な占星術家です。僕の訳した『ユングと占星…
スペインで遭った占い師 2
指示された通りにすると、マルコはカードをテーブルの上に開いてゆく。「ああ、非常に繊細、とても繊細な人だ。何か神秘的なことにかかわっているね」当たっている。が、それはいきなり言葉もできないのにタロットをやってくれといい、しかも、使…
スペインで遭った占い師 1
久々に長めのお休みをいただいた。長い友人でもあり師でもある英国の占星術家ジェフリー・コーネリアスさん、マギー・ハイドさんと一緒に、イースターウイークをスペイン南部の港町マラガで過ごそうというのだ。考えてみればイギリス以外でヨーロッパ…
国際占星術デー
みなさん、「国際占星術デー」(International Astrology Day)ってご存知でしょうか。これは1993年にアメリカの大きな占星術団体AFAN(Association of Astrological Network…
お勧めの本が答えられない理由
カルチャーセンターや占いスクールで講座をやらせていただくと、よくいただくのがこんな質問です。「タロットを勉強したいのですが、お勧めの本はありますか?」「占星術ではどの本がいいでしょうか」そんなとき、つい口にしてしまうのが…