「内なる太陽原理」と「月なる原理」を統合する鍵・ミドポイントを徹底解説

最近、復刊したチャールズ＆スージー・ハーヴェイ著『月と太陽でわかる性格事典』（辰巳出版）が好調な動きを見せています。

ホロスコープのもっとも基本的な天体であるライツの組み合わせだけで見るポップな星占い本ではあるのですが、英国占星術協会の会長を長らく任じられてきた伝説的占星術家チャールズ・ハーヴェイ氏ならではの行間からにじみ出る知性や人間への深い洞察が、一般の人からプロの占星術家まで、こころを掴んでいるのでしょう。

そして、太陽と月の二つに注目するのは、チャールズ・ハーヴェイ氏にとっては単に一般向けに占星術を普及させようとするためだけの方便ではなかったように思います。

専門書であるWorking with Astrology（M.Hardingと共著1990）は、ミドポイント、ハーモニクス、アストロカートグラフィを扱った専門書ですが、その中の1章を割いて太陽と月のミドポイントを扱っています。

ミドポイントはホロスコープの中の二つの天体の中間地点を敏感な感受点と見る技法のこと。

氏によれば、太陽と月のミドポイントは内なる太陽原理と月なる原理を統合する鍵であり、ユング心理学でいう、錬金術的な「内なる結婚」のポイントです。

今回の講座では、太陽と月の意味を掘り下げつつ、ミドポイントの概念の基礎と、内なる結婚を示す太陽と月の統合を考えていきましょう。

＜参考書籍＞当日会場にて鏡リュウジ先生による販売・サイン会を行います。